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【コンサルティングコラム】
「やる気」の構造 ~これがモチベーションを高める組織だ!~ - はじめに

はじめに

いま、働く人たちの「やる気」がどんどん薄れています。

私たちは経営コンサルタントとしていろいろな会社を訪問し、さまざまな階層の人にインタビューする機会が多いのですが、総じていえるのは近頃「仕事人間・会社人間」というタイプの人にはめったに会わない、ということです。

仕事人間がよいというわけではないのですが、仕事に熱意をもっている人があまりにも少ないのです。かつて日本人は家庭や個人を捨てて、仕事と会社に没頭していることを批判されていました。その頃と比べると、明らかに「仕事に燃えている人」は少なくなっています。

社会のパラダイムが変わるとき、人の価値観も変わります。社会が変わったのなら、新しい目標に向かって「やる気」が湧いてもいいはずです。それなのに、そうはなっていません。


明確な「変化」であれば対応の仕方もあるのですが、新しいパラダイムが「曖昧」で「不透明」な状態ではなんともキャッチアップのしようがありません。会社の方向性も曖昧で、自分の将来の立場も不透明であれば、目標に向かって走る意欲が湧いてこないのは当然です。

このような時代、私たちは何をよりどころに仕事にまい進すればよいのでしょうか?仕事に心身ともに全力を傾けられることは、職業にたずさわる時間が人生の大半を占めているわれわれにとって、ある意味幸せなことです。できれば、仕事に燃えて職業人生を送りたいと思います。不透明な時代だからこそ、自分自身は明快なワーク・モチベーションをもっていたいのです。しかし、われわれを取り巻く現在の環境は、そのような気持ちにさせてくれないようなのです。

このような問題意識をもって、本書を執筆しはじめました。働く人があるとき(一瞬であったとしても)感じることができる「使命感を持ち、仲間とともに緊張とダイナミックさを感じ、仕事をすることが楽しくてしょうがない状態」での気持ち、つまり「やる気」の構造を分解してみることにしました。働く意欲の源泉をあらゆる角度から分析してみたのです。

本書の内容には先人たちの知恵に加え、さまざまな企業に対するわれわれコンサルティング活動から得られた知見が反映されています。「働くことにパッションを得たい人」にも、また「組織に活力を与えたいと考えている管理者の人」にもお役に立てるだろうと自負しています。

最後に本書の刊行にあたっては、同文館出版出版部の喜多豊氏に大変お世話になりました。校正・題名・装丁と親身になって相談にのっていただき、この一冊を書きあげるのに強い熱意をもってあたっていただきました。われわれの主張する「やる気」を自ら実践しているシンパでもあります。心から感謝申し上げたい。


2003年5月
クレイア・コンサルティング株式会社   代表  草間 徹


※この内容は2003年に書かれたものです。

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